中古住宅に新たな価値をスマートリノベ事業が本格始動
住宅ニュース速報
既存住宅の流通を促進する取り組みとして、国土交通省の「良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業」に採択された39の事業者のひとつ、次世代不動産業支援機構が今秋より画期的な事業を開始します。
内容としては、住宅ストック維持・向上促進事業として【次世代住宅の実用化】に向けたスマートリノベ実証事業ですが、そもそもスマートリノベとは何でしょうか? 現状では流通が難しい中古住宅を、ICT、IOT技術によって省エネや健康、環境、安心・安全などの「新しい価値や可能性」を創出させる手法をいいます。このような手法で再生された建物を「スマートリボーン住宅」と呼び、金融機関の一定基準をクリアした建物は【買取優先権付き住宅】として、優遇ローンを開発して販売していくという仕組みです。
この仕組みによって、頭金や与信などの問題で住宅購入がすぐには厳しい賃貸入居者であっても、入居後に一定期間を経過すれば当該住宅に限って【融資がOK】となることから、持ち家化を後押しする効果が期待できるようです。
気になるのは、この実証事業がいつから始まるのかという点。本年度は秋田市と富山市での事業が予定されており、秋田市では今月よりモデルハウスの公開もあるそうです。商品開発を行う提携金融機関も著名な銀行が名乗りを上げており、全国的な普及も遠い日ではないでしょう。住まいの購入をお考えの方、スマートリノベという手法に注目し、今後の選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。