ZEN CLUB

豊かな暮らしを創るコミュニティ・ペーパー

Number.475

大空の ますます澄みて 柿の秋

今月の俳句

愛知県宮下 信子

季節感溢れる、風景写真と俳句を募集中!「ZEN CLUB」の表紙を飾る写真と俳句を募集中。応募写真は編集部にて選考の上掲載いたします。 詳しくは「ZEN CLUB編集室」へ 052-703-1111(代) 

【柿が赤くなると医者が青くなる】という古くからの言い伝えがあるほど、栄養豊富な柿ですが、実際にはどうなのでしょうか。柿に含まれるビタミンCは確かに果物の中でもトップクラスで、高血圧や糖尿病、肌のシミやくすみなどに様々な効能があると言われます。中でも、これからのシーズンに嬉しい栄養素の「アルコールデヒドロゲナーゼ」という酵素は血中アルコールを分解する働きがあり、二日酔いの解消に◎。忘年会シーズンがまもなく到来しますので、お酒をたくさん摂取する前に柿を食べておくのも、ひとつの予防策だそうです!

中古住宅に新たな価値をスマートリノベ事業が本格始動

住宅ニュース速報

既存住宅の流通を促進する取り組みとして、国土交通省の「良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業」に採択された39の事業者のひとつ、次世代不動産業支援機構が今秋より画期的な事業を開始します。

内容としては、住宅ストック維持・向上促進事業として【次世代住宅の実用化】に向けたスマートリノベ実証事業ですが、そもそもスマートリノベとは何でしょうか? 現状では流通が難しい中古住宅を、ICT、IOT技術によって省エネや健康、環境、安心・安全などの「新しい価値や可能性」を創出させる手法をいいます。このような手法で再生された建物を「スマートリボーン住宅」と呼び、金融機関の一定基準をクリアした建物は【買取優先権付き住宅】として、優遇ローンを開発して販売していくという仕組みです。

この仕組みによって、頭金や与信などの問題で住宅購入がすぐには厳しい賃貸入居者であっても、入居後に一定期間を経過すれば当該住宅に限って【融資がOK】となることから、持ち家化を後押しする効果が期待できるようです。

気になるのは、この実証事業がいつから始まるのかという点。本年度は秋田市と富山市での事業が予定されており、秋田市では今月よりモデルハウスの公開もあるそうです。商品開発を行う提携金融機関も著名な銀行が名乗りを上げており、全国的な普及も遠い日ではないでしょう。住まいの購入をお考えの方、スマートリノベという手法に注目し、今後の選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

水の音

COLUMN

風が涼味を含み、月が美しい季節となってきた。秋の月は限りなく結構なもので、いつの季節でも月はこんなものだと思って見るような人は、ともに語るに足らずと兼好法師は言っている。

同じ兼好の文に「夏果てて秋の来るにはあらず。…夏より既に秋は通ひ、秋は即ち寒くなり…」というものがある。夏の勢いがやわらいだことで夏の終わりに向かうのではなく、夏のなかに秋の濃さをまし、次第に秋へ移っていく。そして秋冷そのものの中に、すでに冬の寒さがひそかに始まっているという意味だろうか。

「しみじみと秋の宿かな水の音」は富安風生の句。初秋の爽快さより、仲秋、晩秋の寂寥感が漂っている。水と秋と人が互いに感応し合うと感じるのは、かなり日本的な美意識に違いない。日本人の美意識は水を抜かして考えられない。日本のように水が流れ、泉が湧く国は少ない。水で耕し、水で暮らし、水に感じる民族なのだろう。日本語で親しさに「水をさす」のは、英語なら少々不正解でも「憎しみに油を注ぐ」という言い方にしないとピンとこないそうだ。彼我に水と油の違いがある。

H.H