ZEN CLUB

豊かな暮らしを創るコミュニティ・ペーパー

Number.480

新築神話の崩壊か?

COLUMN

㈱不動産経済研究所が発表した住宅統計データが業界で話題となっている。2016年は、マンション市場の転換点として記憶される年になるかもしれないと。

それほどのインパクトのある事象がおきた。首都圏における中古マンション成約数が新築マンションの供給戸数を追い抜いたのだ。新築マンション供給戸数は35,772戸。中古マンション成約数が37,108戸。中古が新築を1,336戸上回った。マンション市場始まって以来の出来事である。

同社によれば、中古価格は新築価格の50~55%のレンジに収まるというデータを踏まえると、新築マンションの価格高騰・高値安定が主たる原因とはいえない。むしろ、ここ10~20年の資産デフレ時代に供給された、好立地で専有面積が比較的広い、つまり良質なマンションが中古市場に出回っていて、それらが住宅市場をリードしているのではないかと分析している。つまり一過性ではなく構造的なマーケットの変化がおきている。

日本にも、住宅が都市の良質なストックとして位置づけられる時代が到来したのだろう。ますます、リフォーム、リノベート、そして流通、管理のニーズが高まっていくに違いない。

それは、当グループに大いに期待されるところでもあるし、今後、ますます高度な不動産、建築、管理の経験と知識を磨いていく必要があることを示唆している。

K.X