ZEN CLUB

豊かな暮らしを創るコミュニティ・ペーパー

Number.484

プロとしての自覚

Relay Essay 語りの部屋

プロの作家とは、書くことをやめなかった アマチュアのことだ

-リチャード・バック-
(アメリカの作家、飛行家)

藤井聡太四段(15)の快進撃に将棋ファンのみならず日本中が沸いている。久しく将棋など指していないが『たまにはやってみようかな…』とつい思ってしまうほどのブームである。

20年以上前だが、故・米長邦雄永世棋聖の講演を聴く機会があったのを思い出した。ご存知の方もいらっしゃるかもしれないが、棋士以外の部分でも何かと話題性のある米長氏であったが、講演内容も期待通りそっち方面の話が絶え間なく出てきて、細部までは覚えていないが強烈な印象であったことは記憶している。もちろん棋士としても、引退前より永世棋聖を名乗るほどの強者だったことは間違いない。その米長氏の言葉に以下のようなものがある。

「自分にとっては消化試合だが相手にとって重要な対局であれば、相手を全力で負かす」

プロの勝負師として決して手抜きはしないという姿勢が感じられる言葉である。スポーツの世界においても一流と言われるプレーヤーは同じようなことを言う。例え格下との試合においても、手を抜かず圧倒的な差をつけて勝つことがその相手への礼儀であるし、相手の成長にも役立つのだ・・・と。逆も真なり…年下、格下だからと言って遠慮や謙遜など必要ない、勝負である以上全力で向かってきなさい・・・という感じだろう。藤井四段も、物怖じせずに諸先輩に挑む姿、メディアに囲まれても動じないところなど、新人とは・・・というか中学生とは思えない落ち着きと雰囲気が感じられる。将棋に限らず卓球の平野選手や張本選手、陸上のハキーム選手、サッカーの久保選手・・・いずれも怖いもの知らずの10代選手の大躍進には目を見張るものがある。

また、ジュニアの躍進には負けないベテラン勢も健在である。将棋においての羽生三冠や体操の世界の内村選手などまだまだ第一人者として若手を牽引する存在も必要だ。「試合でうまくいくためには練習がすごく大事です。その練習で一番上の選手がしっかりやっていれば、(年齢が)下の選手も自然とついていくようになるのです」とは内村選手の言葉。仕事においても自身の立ち位置、立場と、周囲への影響力を理解して、己を律していきたいものですね。

寄稿:K.M

偉大なる連勝記録

藤井聡太四段の連勝記録は残念ながら途切れてしまいましたが、その後にすぐ勝利を収めるところに、器の大きさを感じます。ところで将棋の世界のみならず、連勝に目を向ければ様々な驚きのデータが転がっています。上を見上げれば限りなく偉大な先人がいることを胸に刻んでおけば、先輩・後輩関わらず、いつでも〝初心〟を忘れず邁進できるかもしれませんね!

キューバ野球の151連勝

強豪として名高いキューバの野球チームは、1982年から1997年までの国際試合にて、型破りの151連勝を記録。この記録を止めたのは、我が日本の代表チームでした。スペインで行われたインターコンチネンタルカップの決勝戦で、現在大リーグでも活躍する上原投手の力投もあり、なんと11-2の圧勝。【侍】ならではの諦めない心が招いた結果です。

総合格闘家の28連勝

体を張った戦いで魅せる格闘家は、精神と体力を切らさず勝ち続けることは他分野よりも困難を極めます。ロシアのエメリヤ-エンコ・ヒョードル選手は、デビュー間もない頃から約10年間も負け無しで、刻んだ勝利数は実に28。寝技の達人も多い中、彼のファイトスタイルは打撃の鬼。人生は攻め続けてなんぼ・・・ということを思い知らされる、頑強なファイターです。

体操のスペシャリストが40連勝

本文中にも登場する体操の内村航平選手は、国内外の大会で2008年11月より勝ち続け、個人総合で40連勝という偉業を成し遂げています。物怖じせず、平常心を忘れない飄々とした印象が強いですが、その強さは体操への変わらぬ姿勢。何度トップに君臨しようが、美しい体操を魅せるという向上心が、いつまでもモチベーションを保っています。

トリビアクイズの達人が74連勝

頭の回転が速い人々は多かれど、アメリカのケン・ジェニングス(現・作家)は同国のクイズ番組「ジェパディ!」で最高連勝記録の保持者。2004年に敗れるまで74回も勝ち続け、賞金総額は300万ドルオーバー。脳内で常に答えを導き出すためには、周りの状況に流されない相当の集中力が必要ですので、自信を保つための【日々の学習】も怠っていないのでしょう。