ZEN CLUB

豊かな暮らしを創るコミュニティ・ペーパー

Number.488

火の元にはご注意を

Relay Essay 語りの部屋

火事後の火の用心

(日本のことわざ)

火の用心は火事を起こさないためにするものであり、火事の後では手遅れということから、時機に遅れて間に合わないことのたとえ。

12月は「師走」と言われて世間は何かと忙しく慌ただしい。ところで「地震雷火事親父」と言うとお分かりでしょうか。昭和20年30年生まれの方はお分かりかと思います。世の中の特に怖いとされたものです。最後の親父について元々は風(台風)だと言う説もあります。明治、大正、昭和の前半は親父が怖いが当たり前になっていましたが、親父は元気で留守がいいといわれた頃から、怖い中から外れた気がします。

親父は無くなりましたが、火事は天災ではなく人災で怖いものとして現在も続いています。

江戸時代の東京は火事が名物と言われておりましたが誉められることではありません。私が小学生の頃、秋から冬の時期に10名程で住んでいる街を「火の用心。マッチ一本火事の元」と大きな声で巡回したものです。地域の消防団と少年消防団が一緒に防火活動をしていました。昨今この活動も少子高齢化により存続が危ぶまれている地域もあります。同時に空き家も増えてきて放火の危険も増してきています。なんと2016年の出火原因の第1位です。

日本の火災は1973年(昭和48年)73072件をピークに1985年ぐらいまで6万件弱で推移して2007年(平成19年)54582件、2017年(平成28年)36831件と防火設備普及・進化、建物耐火構造の進化、暖房、調理器具の改善・進化によりピーク時の半分になりました。しかし、昨今でも一度火災が起きると大惨事になります。私の生まれた東北では1976年の酒田大火、1982年東京のホテルニュージャパン、1994年阪神淡路大震災による神戸大火、2016年新潟の糸魚川大火、今年8月には築地場外の店舗火災と、震災による火災以外は全て人災です。「師走」ではありますが、私達の身近に火災の元があります。防火を意識して年末年始を迎えたいと思います。

余談ですが、私の防火活動の巡回後のご褒美は焼き芋と暖かい牛乳でした。

【防火標語】

1975年(昭和50年)
幸せは明日につなぐ火の始末
2017年(平成29年)
火の用心ことばを形に習慣に

Y.S

知識の有無が命の狭間住宅火災から命を守る7つのポイント

【3つの習慣】

  1. 寝たばこは絶対しない
  2. ストーブの近くに燃えやすいものを置かない
  3. コンロに火を点けたままで側から離れない

【4つの対策】

  1. 逃げ遅れを防ぐために、「住宅用火災警報器」を設置する
  2. 寝具やカーテンなどには防災品を使用する
  3. 火災を小さいうちに消すために、住宅用消火器等を設置する
  4. 日頃から隣近所との協力体制をつくる

<逃げ遅れを防ぐために!>

住宅用火災警報器を適切な場所に設置しましょう!
住宅用火災警報器は、「寝室」と「寝室がある階の階段上部」に設置するのが鉄則。ホームセンター等で購入する場合は、感度やブザーの音量などが基準に合格したマークが付いた製品を選びましょう。

住宅用火災警報器がきちんと作動するか定期的に要点検。10年を目安に交換!
取扱説明書に従って定期的な点検(少なくとも年に2回)を行い、正常に作動しない場合は要交換。製造後、長い期間が経過すると部品の劣化で正常に作動しないことがあるため、交換目安は設置から10年以上です。

※政府広報オンライン「暮らしに役立つ情報」を参考にしております。