ZEN CLUB

豊かな暮らしを創るコミュニティ・ペーパー

Number.503

「若者の○○離れ」

Relay Essay 語りの部屋

直接会って話すのが、お互いの悪感情を一掃する最良の方法である。

-エイブラハム・リンカーン-
(アメリカの第16代大統領)


「クルマ離れ」「お酒離れ」「新聞離れ」「旅行離れ」…最近、若者の○○離れが話題になることが多くなりました。国土交通省の調査でも若者の「外出離れ」が指摘されています。国交省が5年に1度実施している調査によると20代の若者が1日に移動する回数は平日で1・9回、休日で1・24回。移動回数とは「自宅にずっといた人は0回」、「自宅と目的地との往復で2回」、「その途中で立ち寄れば3回」とカウントされます。30年前の初回調査では平日が2・98回、休日2・31回で、ほぼ半減しており、70代の高齢者より少ないことがわかりました。

その要因として第一に挙げられるのが、インターネットやスマートフォンの普及です。家にいながらネットで手軽に買い物ができ、買い物のために外出する機会が減っているのです。

友人との交際もメール等で済ませ、携帯ゲーム、携帯TVなどで家にいながらの過ごし方の人が多い様です。若者は物心がついた頃、既にインターネットや携帯端末が身近にあり、屋内で時間を過ごすことに慣れている…先日、何かの新聞のコラムにこう書いてありました。

こうしたライフスタイルの変化だけなら時代の流れと言えますが、若者の外出離れはそれだけではない様です。20代の非正規就業者、非就業者の割合は50%を超えています。収入は低く、外出しようにもお金がない、外出離れは貧困化も背景にあるのは事実であると思います。

また別の要因として外出離れは、会社に行かずして家で仕事をするテレワークの普及、映像で講義を受ける大学、予備校、英会話教室…情報技術の進歩により、若者だけでなく人は移動しなくても事が足りる時代になり、人との面と向かったコミュニケーションが薄れてきているのも事実の様です。

最近、犬の散歩でベビーカートに乗った「ワンちゃん」を見かけることが良くあります。ちょっと何のための散歩なのだろうと多少の違和感を覚えるのですが、近い将来AIロボットが押すカートに人間が乗り、半強制的に外出をさせられる時代が来るのかもしれませんね。

寄稿I.U