ZEN CLUB

2021年01月号 Number.525

人、街、暮らしの物語 001
ZENホールディングス ものづくりSTORY

奈良 薬師寺の白鳳はくほう伽藍復興工事(奈良市西ノ京町)

満月が大地とライトアップされた薬師寺を幻想的に浮かび上がらせます。

奈良、世界遺産・薬師寺。
「心組み」という教えが
生んだ奇跡。

昭和42年に始まった、
奈良時代の伽藍がらんを現代によみがえらせるという大事業。
伽藍復興を始めた高田好胤こういん管主とのご縁があったこともあり
私たち池田建設は、工事をご下命いただくことになった。
そんな私たちと共に、薬師寺復興工事に携わってくれたのは、
三代にわたって法隆寺専属の宮大工をしてきた
棟梁の西岡常一氏だった。
一三〇〇年前の建築物とは、一体どんな姿をしていたのか。
誰も見たことがない建物を復元するという難事業のなかで
日々悩む私たちを導いてくれたのは、西岡棟梁の言葉だった。
「塔組みは木組み、木組みは木のくせ組み。
木のくせ組みは人組み、人組みは人の心組み。」
単純に木を組めば建物ができるわけではない。
材料とそれらを手がける人の個性を尊重しながら
ひとつにまとめてこそ完成するのだという。
想像を超えた難事業は、古代史や文化財建造物の学者たち
たくさんの人とのご縁とご協力があり、完成に至った。
貴重な素材や道具、そして熟練の職人たちを集めて、
それぞれの性質を見極め、一人ひとりの心を組み上げていく。
その積み重ねを経てよみがえったのが、この薬師寺である。
奈良時代の人たちもきっと同じような想いで完成させたのだろう。
一三〇〇年前の人たちへ、今、
目の前に広がる風景を届けたい。

一三〇〇年後の職人たちに恥じない仕事を。

青々と広がる大池のむこうに佇む世界遺産・薬師寺。昭和40年代、復興以前の境内にあったのは、雨漏りのする仮金堂と寂しげな東塔、講堂のみ。ですが、半世紀におよぶ私たちの再建工事を経て、薬師寺は一三〇〇年あまり前の白鳳文化を今に伝える威容を取り戻しました。

新たな伽藍を建てるたびに、私たちは初めてこの大寺を築いた白鳳の職人たちの「想い」に耳を傾けてきました。ふんだんには揃わない素材、手に入った材料を臨機応変に活用し、現場にいる人たちの想いをひとつにまとめ、前代未聞の建築物を完成させる。奈良時代に関わった人たちの「心組み」の大切さは、今以上に切実だったに違いありません。私たちは、当時の人たちが残してくれた見事な仕事と同じように、一三〇〇年後の職人たちにとっても見本となれるような建物を、これからも手がけていきたいと思っています。

奈良市西ノ京町にある世界遺産・薬師寺は、法相宗の大本山であり南都七大寺(東大寺、西大寺、法隆寺、薬師寺、大安寺、元興寺、興福寺)のひとつ。天武天皇の発願により藤原京にて造営され、平城遷都後に現在の地に移転した。

池田建設

〒102-0074 千代田区九段南2-4-16 九段ZENビル
TEL:03-3263-2900
http://www.ikeda-kk.co.jp

「もの」から「心」へ

住まいに、大切なこと。
安心や安全はもちろん、快適さや便利さは
言うまでもありません。
住まいには、生活の「場」という機能的な役割だけでなく
心を健やかに育む「やさしさ」や「大らかさ」、
明日を生きる活力を培う「強さ」や「創造性」が大切だと
私たちZENホールディングスは信じています。
「もの」から「心」へ
そこに暮らす一人ひとりの心に、豊かさと潤い、
そして、いつも、いつまでも幸福を運ぶ住まいを
私たちは創り出していきます。

住まいを通じて一生のお付き合い
ZENホールディングス

私たちZENホールディングスは、生活支援、不動産、建設という3つの領域で事業を展開するZENグループ企業の純粋持株会社です。「住まいを通じて一生のおつき合い」。より快適な住まい、より豊かな暮らしへのこの「想い」を共にする会社が結集。力を合わせることで生み出されるグループの総合力とシナジーで、お客様の多彩なご要望や社会が抱えるさまざまな課題にお応えしてまいります。

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