ZEN CLUB

2021年08月号 Number.532

四季折々に豊かな心を育む くらしの歳時記

第6回 葉月「ご先祖さまをおもてなし」

8月に入ると、お盆休みを迎える方も多いのではないでしょうか。お盆は、お正月と並んで日本人の生活に深く根付いている行事。正式には盂蘭盆会うらぼんえと言い、中国から伝わってきた仏教行事と日本古来の祖霊信仰が融合して現在の形になったといわれています。全国的には8月13〜16日の4日間※をお盆といい、この期間にご先祖さまの霊をおもてなしして供養します。

普段は離れて暮らす家族もこの時期になると集まって、ご先祖さまを偲び、お供え物や迎え火、精霊馬しょうりょううまなどを準備、さまざまな形でおもてなしをすることが供養にあたります。もし帰省が難しい場合、お盆の間だけでも簡単なお飾りを準備して、ご先祖さまへと思いを馳せてみませんか。

精霊馬

ご先祖さまの乗り物として、「きゅうりの馬」と、「なすの牛」を供えます。これは馬に乗って一刻も早くこの世に帰り、牛に乗ってゆっくり帰ってもらいたいとの願いを込めたものといわれています。