ZEN CLUB

2021年09月号 Number.533

四季折々に豊かな心を育む くらしの歳時記

第7回 長月「中秋の名月を見上げる」

写真提供:RoomClip/yumiさん/Room No.477610

古来より日本人に親しまれてきた風習の一つ「お月見」。旧暦8月15日※の月を「中秋の名月」(十五夜)といい、空気の澄みわたる秋は、一年のうちで最も月が美しく見えるとされています。もとは中国から伝わった風習で、平安時代には酒宴を開いて和歌を詠み、江戸時代には秋の実りに感謝する日ともなりました。

お月見といえば、月見団子。ススキを生け、芋や酒などがお供え物として飾られていました。とはいえ、大げさな準備はせずとも、秋の七草や秋らしい花を窓辺に飾るだけでも風情は楽しめます。

今年の中秋の名月は9月21日、ちょうど満月の日にあたります。せわしない現代ですが、ときには家族と一緒に、昔の人のように月を見上げる豊かな時間を過ごしてみては。

秋の七草 ハギ オバナ(ススキ) クズ フジバカマ オミナエシ ナデシコ キキョウ