おうち時間を楽しもう
#012「大掃除」のコツ
おうち時間を満喫するさまざまなヒントを
ご紹介するコーナー。
今回の主役は「大掃除」です。
年末が近づくにつれ気になるのが、家の大掃除。
毎年のことなのに余裕を持って着手するのはなかなか難しいものです。
そこで今回は、お掃除のスペシャリストクリンネスト・金井康子さんに今からでも間に合う!大掃除のコツを教えてもらいました。
面倒な大掃除もコツを抑えて効率良く!
掃除とは、普段できないところ、溜めておいたところをまとめてきれいにできる、絶好の機会。特に年末の大掃除は、おうちをきれいにリセットして、気持ちよく新年を迎える意味もあり、ぜひとも取り組んでおきたいものです。
そこで今からでも、効率よく大掃除を進めるために、「事前にやっておきたいことが3つあります」と、金井さん。
まずは、どの場所を掃除するか、優先順位を明確にすること。次にいつ、どの時間帯に掃除するのか具体的に紙に書き出すこと(終わったところから横線を入れ消していくとモチベーションに繋がる)。
最後に、掃除道具の準備。道具はシンプルで、使ったあとすぐに乾くものがオススメとのこと。「中でもマイクロファイバークロスは水だけで細かいゴミや汚れが取れ乾燥も早いので、雑菌も溜まりにくく、衛生的。また浴室の壁の水切りや窓掃除にはスクイジーが便利です」。
続いてスムーズに作業するコツとして、上から下へを意識することが大切だそう。ホコリは上から下へいくので、エアコンや棚の上から始め、床は最後に。また汚れといっても油汚れ、水垢、カビなど種類はさまざま。
「汚れに合わせた洗剤を選ぶことで効率よく、ラクにお掃除をすることができますよ」と教えてくれました。
大掃除は大変ですが、終わってみるとスッキリ気分爽快になれるのも事実。来年はもう少し楽にしたいと思ったら、「コツコツ掃除の習慣化」を新年の目標にしてみてもいいかもしれませんね。
大掃除でまず最初に取りかかりたいのがキッチン回り。
キレイにラクに汚れを落とすお掃除方法をご紹介します。
油汚れに
重曹水(アルカリ性洗剤)お湯:200ml、重曹:小さじ1/2
水垢汚れに
クエン酸水(酸性洗剤)お湯:200ml、クエン酸:小さじ1/2
汚れに合わせて「アルカリ性」または「酸性」の洗剤を使い分けましょう。
汚れが落ちにくく、浸け置きが必要な場所から先にとりかかりましょう。
レンジフード
表面
・古タオル(不織布クロス) ・キッチンペーパー ・重曹水
重曹水に浸した古タオルで拭きます。こびりついた油汚れには、重曹水に浸したキッチンペーパーを貼り付け、30分浸け置きしてから拭き上げると汚れが落ちやすくなります。
ファン
・ビニール袋(45ℓ)2枚 ・スポンジなど ・重曹水
二重にしたビニール袋にファンの部品を入れ、重曹大さじ6と約60度のお湯を入れて1時間程度浸け置きしてからスポンジや不織布クロス、歯ブラシなどを使って汚れを落とします。

1年ぶりのお掃除には「重曹」よりも「セスキ」や「過炭酸ナトリウム」がおすすめです。
水回り
シンク
・スポンジ ・不織布クロス ・重曹水、重曹の粉
重曹水などのアルカリ性洗剤を使ってシンクの汚れを落とします。お湯で洗剤を洗い流し、水垢を残さないように拭き上げます。排水溝は、不織布クロスに重曹の粉をつけて磨きます。
蛇口
・古タオル(不織布クロス) ・クエン酸水
水垢がついた蛇口には、酸性洗剤のクエン酸水がおすすめです。スプレーボトルに入れ、蛇口に吹きかけて拭き上げます。
コンロ回り
・ラップ ・重曹の粉
ラップをピンポン球サイズに丸め重曹の粉をつけて磨きます。
磨いても落ちない油汚れは、重曹水に浸したキッチンペーパーを貼り30分浸け置きしましょう。
冷蔵庫
・アルコールスプレー ・マイクロファイバークロス
庫内の物を全て取り出し、アルコールスプレーを直接吹き付けてマイクロファイバークロスで拭き上げます。アルコールは消毒作用も高く、消臭・油汚れにも効果的です。



クリンネスト2級認定講師
金井 康子 さん
幸せ運ぶお片づけ「HEART TO HEART」代表。お掃除クリンネスト2級認定講師、整理収納アドバイザー2級認定講師、防災士として暮らしに役立つ内容の講座を定期開催している。効率良くラクにキレイを保つお掃除方法が好評。