ZEN CLUB

豊かな暮らしを創るコミュニティ・ペーパー

Number.481

そよ風に 揺れて香りし 藤の花

今月の俳句

今月の俳句:愛知県柚 万風
今月の写真:愛知県佐藤

季節感溢れる、風景写真と俳句を募集中!「ZEN CLUB」の表紙を飾る写真と俳句を募集中。応募写真は編集部にて選考の上掲載いたします。 詳しくは「ZEN CLUB編集室」へ 052-703-1111(代) 

桜の時期が過ぎ、次に見頃を迎える花の代表格が「藤の花」。まるで紫のカーテンのように垂れ下がる花々が印象的な藤は、津島市の天王寺公園をはじめ、全国に名所が数多くあります。前述の天王寺公園は、長さ275m、面積が約5,034㎡<p>の立派な藤棚が圧巻(掲載写真)。福岡県北九州市の河内藤園には22種類の藤の花が咲き乱れ、アメリカCNNで「日本の最も美しい場所31選」にも選ばれたことから、海外の観光客も多く訪れるそうです。同様にCNNの「世界の夢の旅行先10ヵ所」に選ばれたのは、栃木県足利市の「あしかがフラワーパーク」。樹齢150年におよぶ600畳敷きの藤棚を持つ大藤や、長さ80mもの白藤のトンネル、きばな藤のトンネルなど約350本以上の美しい藤は必見です。世界中からも注目させる藤の花を、この季節にぜひ一度間近でご覧ください。

インバウンド需要も視野に入れた「バリアフリー設計」のガイドラインを4年ぶりに改正

住宅ニュース速報

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高齢者の増加に拍車がかかる昨今ですが、全ての建築物が老後のことを加味した造り方かどうかは定かでありません。未来を見据え、我々が気になるのは【どれだけ安全・安心に過ごせるのか】という点ではないでしょうか。

国土交通省は先日、バリアフリー設計のガイドラインである「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」を改正し、設計者をはじめ建築主、審査者、施設管理者、利用者などに指針を示しました。この背景には、前回の建築設計標準改正から4年の間で起こった、2020年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会の開催決定や障害者権利条約の批准、障害者差別解消法の施行、観光立国推進による訪日外国人旅行者の増加など【社会情勢】の大きな変化が絡んでいます。

特にオリンピックに伴うインバウンド需要は大きな理由のひとつで、1人でも多くの高齢者や障害者の方々に心地良く来日していただくために、宿泊施設の一般客室の改修が大きなポイントとなっています。

ちなみに今回の改正点は以下の4つ。1.宿泊施設について、高齢者、障害者等の円滑な利用に配慮した「一般客室」の設計標準の追加、既存建築物における改修方法の提案、ソフト面での配慮等の記述の充実 2.車いす使用者用便房、オストメイト用設備を有する便房、乳幼児用設備等について、一層の機能分散を図るとともに、小規模施設・既存建築物における整備を進めるための記述の充実 3.建築物の用途別の計画・設計のポイントの記述の充実 4.設計者等にとってわかりやすい内容とするための構成等の整理…です。

新築もリフォームも、ますます様々な人に配慮した設計が重要視されますので、我々にとっては良い風潮と言えるでしょう。

見返り

COLUMN

姫路の某保育園が園児にわずかな給食しか与えていなかったとして、世間を騒がせたが、根本を突き詰めれば、「誰にも見つからないだろう」という自分本位の考え方があったことに他ならない。

例えば自動車メーカーが「どうせバレないだろう」とパーツの入念なチェックを怠ったらどうだろうか。いずれも命に関わることであり、見えない行程にこそ、企業の本質や人間の本性が見え隠れするものである。

残業問題を筆頭に、時代は一個人の権利や主張を尊重する風潮になりつつあるが、時にそれを隠れ蓑にして、【見返り】を求め過ぎることはないだろうか。奔走した行程に結果が伴えば最良であるが、必ずしも理想のゴールばかりではないだろう。一流のプロアスリートが前人未到の記録を生み出す際、前段階で何十倍も何百倍もシミュレーションを行うように、目には見えない努力があってこそ、結果は付いてくるものだ。誰にも見つからない(見られない)からやらないのではなく、日の当たらない部分だからこそ、抜かりなくやろうとする精神が必要ではないだろうか。

見えないところで人間の本質は現れる。「~だろう」と都合の良い解釈は捨てて、見返りよりも自己のプライドのために没頭する意識を忘れずにいたい。

Y.K