ZEN CLUB

2022年 10 月号 Number. 547

<ZENグループの今>プロジェクトing

滋賀県大津市 ユニーブル大津石山 (エクストラマークシティ大津石山)

設計監理:株式会社ステラ 施工:株式会社麦島建設 管理会社:株式会社ライフポート西洋

「便利さの追求」から「心に寄り添う住まい」へ 総101邸の大規模レジデンス

琵琶湖を中心に豊かな自然に恵まれ、瀬田川の流れに寄り添う大津・石山。春は瀬田の唐橋と河岸の桜、夏は大津湖岸なぎさ公園のびわ湖大花火大会、秋は石山寺で1000本の紅葉と国宝建築を満喫し、冬はびわ湖バレイでスキーも楽しめる立地 

ZENグループ・株式会社ユニホー(名古屋市)が滋賀県大津市、JR石山駅近くに総戸数101戸、地上14階地下1階建の大規模マンション「ユニーブル大津石山」を手掛けています。

同社にとっては初めての滋賀県進出ですが、大津石山のランドマーク的存在として地元からの期待も高まっていると言います。株式会社ユニホー大阪支店支店長の村岡義介氏にプロジェクトの概要や意気込みを伺いました。

滋賀県へ初進出・大型案件のやりがい

「住まいを通じて一生のおつき合い」を理念に掲げるユニホー。同社を代表する分譲マンションの「ユニーブル」シリーズは全国展開しており、関西エリアでも48棟1,571戸の実績を誇ります。一方、滋賀県への進出は今回のプロジェクトが初めて。しかも地上14階・地下1階、総戸数101戸という、同社にとっては待望の大型案件になります。そのため「ユニホーとして初めての場所である滋賀県で、多くの戸数のマンションを造るプロジェクトということで、うれしさは当然ありつつも、最初は正直、不安もありました」と村岡氏はプロジェクト推進が決まった時の感想を語ります。

しかし、その不安は初めて現地を訪れると、すぐに払拭されたそうです。「電車で移動し、最寄り駅のJR石山駅と建設予定地の周辺を散策してみて、これは大丈夫だ、と確信しました。駅からの近さ、店舗や施設が近隣にそろう生活利便性など立地環境の良さはもちろん、個人的には周辺がどこか懐かしさの残る街並みに、安心感を覚えたのが印象的でした」(村岡氏)。
 そのため、村岡氏の不安はいつの間にか、なんとしてもこのプロジェクトを成功させたいという使命感に変わっていったそうです。

駅近・生活利便性を強みに

近隣では、琵琶湖に近いエリアで大手ディベロッパーから大規模なマンションが供給されてはいるものの、JRの各駅からは少し距離があるそうです。そこに今回の「ユニーブル大津石山」は、JR石山駅から徒歩5分圏内。このエリアで総戸数100戸以上となるマンション供給は実に9年ぶりとなります。建設予定地は駅に近く、駅との間には2020年リニューアルオープンの商業施設・平和堂石山店があり、さらに約1km圏にはアヤハディオやコーナン、ニトリ、ヤマダデンキ テックランドなど大型ショッピング施設も充実。

「この利便性は、大いに強みになると確信しました」(村岡氏)

 最寄りのJR石山駅は新快速が停車するため、京都駅までわずか13分。大阪駅へも43分とアクセスが良いのも魅力です。「朝の時間帯はJR石山駅に関空特急が停車するので、国内外の出張にも便利だと聞きました。滋賀県内のマンションでは、大津駅や草津駅周辺を探される方が多いと思いますが、石山駅もなかなか便利ですし、ちょうど良い感じのにぎわいぶりだと感じました」。京阪「京阪石山駅」も隣接しており、2線2駅が利用できるのもアクセスの良さにつながっています。

プライベートな時間をより快適にするリビングダイニング
写真は現地14階相当からの眺望写真とCG合成したもので、実際とは異なります。
アウトドアリビングとしても快適なバルコニー

高層階からは北側に琵琶湖、東側に瀬田川を望むなど自然を身近に感じられるのも魅力の一つ。村岡氏は「周辺には平安時代に紫式部が源氏物語を執筆したと伝わる石山寺や、京都への交通の要所であった“瀬田の唐橋”があり、歴史的な風情を楽しめます。また毎年夏には『石山土曜夜市』が物件前の道路で開かれて、大変にぎわいます」と、石山ならではの暮らしも紹介してくれました。

天板に清潔感・高級感に溢れ、お手入れも簡単な人造大理石を採用した
システムキッチン
駅前の喧騒から一歩離れ、さらに奥へと続くアプローチが程よい結界性を保つ、洗練されたエントランス

地域のランドマーク的存在に

これまでにも地元の方たちからの問い合わせや来場も多く、期待の大きさを感じる、と村岡氏。「子育て中のファミリー層はもちろん、地元で住み替えを検討している高齢世帯のニーズも感じています」(村岡氏)。

実際、現地の看板や地域の折り込みチラシを見て興味を持った、という声が多いそうで「近年はインターネットで情報を得て来られるお客様が多いので、私の経験上では珍しい反応ですね。地元の方たちから注目していただけるのは大変うれしいです」と話します。

これらの反応・期待を受けて、大津石山のランドマーク的な存在になるべく、サブネームを「エクストラマークシティ大津石山」に決定。外観デザインは周辺環境との調和を考慮しつつ、基壇部と上階で色や素材を変化させて建物に安定感を持たせ、上品で落ち着きのある建物を目指しました。二棟構成・総101邸のスケールを誇りながら、軽やかなリズムを感じさせるシンボリックなデザイン。「石山を代表するようなマンションとなってほしいですね」(村岡氏)

感染症予防のためエントランス入口やエレベーターでは非接触方式を採用。断熱性向上など省エネ対策のほか防犯や耐震面にも当然ながら気を配り、安心・安全かつ快適な住まいとなるよう設計しています。リモートワークやオンライン授業がスムーズに受けられるよう、超高速光インターネットを全戸に提供するなど、時代のニーズに沿った居住環境を用意します。

間取り変更にも柔軟に対応し「永く、終の棲家(すみか)としてご満足いただけるよう工夫しています」(村岡氏)。


困難を乗り越えて完成を目指す

昨今の建築工事費用の急激な高騰や、天候不順による工程管理の難しさなど、苦労も少なくありません。しかし「関西のZENグループが一致団結して取り組むプロジェクト。老若男女ともに満足していただける物件になると信じています」と、困難を乗り越えていく決意です。

竣工予定は令和6年7月。

「大阪、京都からもアクセスが良い場所ですので、ご遠方の方も関西への旅行の際には、ぜひ石山を訪ねていただきたいです」(村岡氏)。

石山の地に「ユニーブル大津石山」が完成する日を楽しみに待ちたいものです。

エクストラマークシティ大津石山マンションギャラリー