

新年からは気持ち良く!
美しい空間づくりのコツ
美しい部屋への第一歩「隠して整える」こと
間取りや部屋の大きさに関わらず、片付いた部屋を印象づけるには、煩雑になりがちな物を「隠す」ことと、見える物を整えて配置することです。まずは散らかりやすい「紙類」については、以下の区分けで整理するのがオススメ。
毎日のように届けられる郵便物やDMについては①不要な物はすぐ捨てる ②すぐに捨てるか判断に迷うものは、一時保管BOXに入れておく・・・のいずれかに選別。
一時保管に入れたものは近日中に必ず整理するなど、小さな目標は立てましょう。また、家電の説明書や保証書などの大事な書類は、ファイリングをして『自分も家族もひと目で分かるように』しておきます。
紙類がテーブルにずっと置かれたまま・・・という状況が当たり前にならないよう、いずれかを判断し、即行動を心掛けてください。
紙以外に空間を占めてしまいがちなのが、充電器や配線類などのコード系。どうしても必要な物なので、それなりに主張させてしまいがちですが、逆に「隠す」ということを念頭に置いてみてください。
例えばインテリアに馴染むようなバスケット、収納ボックスなどを用意し、その中に全て納めればスッキリとまとまり、いつでも定位置で管理できるというメリットも生まれます。さらに快適な見た目を目指す場合は、100円ショップなどに売っているマジックテープで、配線類をクルンと巻きましょう。
これまで当たり前のように見えていた紙類や配線類が視界から無くなるだけで、部屋の広さを改めて感じて、キモチが開放的になるでしょう!

統一感のあるレイアウトでごちゃつかない部屋を演出
例えばオシャレなホテルなどに泊まった際、落ち着きを感じるのは「統一感」を重んじたインテリアコーディネートを行っているから。
大きな部分から言えば、まずはテイストを見直してみましょう。モノトーン、オリエンタル、メルヘンチック、北欧風など、自分自身の好みや生活スタイルも考慮した『雰囲気選び』は必須。
それによって配置するべき家具やインテリアの方向性が露わになります。
テイストが定まれば、次はカラー。一つの基準にしたいのが、視界に入る色目を抑えること。3色以内であれば統一感が出やすいと言われ、ベースカラー(部屋の75%程度/天井・壁・床)に対して、メインカラー(20%程度/家具等)はベースと同色系統(濃淡など)、アクセントカラー(5%程度)を足すくらいが失敗しにくいです。
そして、家具の色や素材感も大事なポイント。前述の北欧風であれば、テーブルやイス、ソファなどの家具は木質素材。カーテンやクッションカバー、テーブルクロスにはリネンなど天然素材。さらに北欧デザイナーの照明や小物をプラスすれば、一層テイストが出やすいでしょう。
その他、家具の「形や高さ」でも美しい空間が演出可能。直線的なデザインの家具でまとめればシャープな印象になり、流線的なデザインでまとめれば温かみのある部屋を印象づけられます。
また、なるべく同じ高さの家具で揃えれば、スッキリ感が倍増。もし高さが合わなくても、家具の上に植物や飾り物を置いてバランスを取ればOKです!

POINT!
おおよそ同じ高さで合わせると、空間に余白も生まれ、スッキリした印象になります。

Profile
清野 公美さん
一級建築士/インテリアコーディネーター
ユニホー設計課所属。注文住宅、店舗、塾、マンション、リフォームなど、幅広い分野で設計を担当中。
目の前に見える物はキレイに隠して、テイスト、カラー、 家具の色・素材・形・高さに統一感を!