人間関係を円滑に進めるために欠かせないコミュニケーション力。特に言葉の使い方については、上手に伝わるポイントを知っていれば、さまざまな場面で役立ちます!
約束の時間を守らない人へ掛ける言葉

会社でのルール、人づきあいのルール、社会のルールなど、私たちの暮らしはさまざまな約束事で成り立っています。
たとえば「約束の時間を守ってください」と伝えても、どうしても守らない人がいたならば、あなたはどうしますか?
怒りに任せて言葉を浴びせたなら、相手は不機嫌になって頑なに『決めたことを守らない』可能性もあります。
そんな事態を防ぐためには、冷静になって相手の立場を尊重。
言われて不快になる言葉は使わないを念頭に言葉を選べば、きっと心に響くはずです。
良い例・悪い例
「みんなが守れることができないなんて、 あなたには常識がないの?!」
これは注意ではなく「人格否定」ともいえる発言です。「みんな」という言い回しも曖昧なうえに、人と比べて優劣をつけているのが明らか。
このような悪意に満ちた言い方では、相手を頑固にさせるだけです。
「次回は必ず守るようにしてください。 分かりましたね?」
優しく諭しているように聞こえる言葉ですが、「分かりましたね?」という言葉を、脅しのように受け取る人もいるでしょう。
それに約束の時間を守らない人は繰り返す傾向にありますから、真の解決策にはなっていません。
「事情があるのならば教えてほしい。 約束の時間を守れるように、 一緒に考え解決しましょう」
約束の時間にわざと遅れる人などいません。スケジューリングが苦手だったり、体調不良で出発が遅れるなど、相手にも事情があるはずです。
それを理解した言葉で心を開き、一緒に解決する姿勢を示せば、改善は目の前です。

監修:臼井由妃
著述家・講演家・起業コンサルタント。「マネーの虎」への出演をはじめメディアへの出演も多数。コミュニケーションや話し方をテーマにした著書も豊富で、宅地取引士や行政書士などの資格も保有。