
人間関係を円滑に進めるために欠かせないコミュニケーション力。特に言葉の使い方については、上手に伝わるポイントを知っていれば、さまざまな場面で役立ちます!
「はい・いいえ」だけの人に発言を促す言葉

会議などで自分の考えを伝えることは、スムーズな仕事に直結。しかし言語化するのが苦手で、「はい・いいえ」の意思表示はするものの、発言が出ない人もいます。
そんな事態を防ぐために、会議では進行役が「どんな意見にも価値がある」「全員の話を尊重しよう」などの前置きをしておくのがオススメです。
そのような配慮があれば、周囲に遠慮して自分の意見を封印するようなことは減るはず。
それに意見が出ないからといって、意見を持っていないとは限りません。話すきっかけがつかめていないだけですので、発言を促す言葉をかけてあげましょう。
良い例・悪い例
「真剣に考えているの? 他人事だと思っているでしょう」
意見が出ないから、いい加減に考えているのではありませんし、他人事として捉えているわけでもありません。
頭の中で分かりやすく整理しようとしているタイミングかもしれないのです。
そんな発言の芽を摘んでしまいかねない上に、険悪なムードを作ってしまうフレーズは慎むべきでしょう。
「そういえば●●さん、以前面白いことを言っていましたよね?」
こう言われて、「私は面白いことなんて一切言っていません」と頑なに否定する人はいません。
以前の話は、それほど面白いことでなくてもOK。会議のテーマとの関連も「なんとなく関係している」程度で十分です。
大切なのは「あなたを尊重し、日頃から注目しているので以前の話も覚えています。
だから意見を伺いたい」という思いを込めて、短いフレーズで発言を促し、会話に参加してもらうことなのです。
「以前面白いことを言っていましたよね。 ぜひみんなにシェアしてもらえませんか?」
自分の発言を肯定され、さらに“みんなの役に立つもの”と認識できれば、嬉しくない人はいません。
また、上記と同様、「覚えていてくれた」という喜びからも、積極的な意見を促せるでしょう。
最後に「貴重なご意見、ありがとう」と言葉をかければ、場の雰囲気も良くなり、他の人からも意見が出やすくなります。


