人間関係を円滑に進めるために欠かせないコミュニケーション力。特に言葉の使い方については、上手に伝わるポイントを知っていれば、さまざまな場面で役立ちます!
名前が思い出せない時に使う言葉

仕事に限らずプライベートでも、年齢を重ねればつき合う相手も増え、「お会いした記憶はあるけれど、名前が思い出せない」ということは、誰しもあるものです。
こんな時、失礼がないように対応するには、まずは覚えていなかったことを相手に詫びた上で、自分を落とした冗談を入れ空気を変えるという方法が良いでしょう。
思い出せない相手を見かけた場合は、相手から声を掛けられる前に、先に自分が行動をすることもポイントです。
良い例・悪い例
「ついうっかり、 お名前を忘れてしまいました」
忘れたことを詫びるのは良いのですが、間違った謝り方。
「ついうっかり」に、反感を覚える方もいるでしょう。
「自分は忘れられるレベル」とか、「影が薄いかも」と。寂しさを覚えるのも否めません。口にするのは避けたいフレーズです。
「申し訳ありません、 お名前を忘れてしまいました。 恐れ入りますが、教えて頂けますか?」
まずは言い訳せずに詫びるのが先決。その上で「恐れ入りますが、教えて頂けますか?」と言うことで、二度と忘れることなく、誠意をもってつき合っていきたいという姿勢が伝わります。
さらに教えて頂いた名前を「復唱」すれば「確かに覚えた」というアピールになるだけでなく、記憶の定着も図れます。
「申し訳ありません、最近、3秒前のことも すぐに忘れて… 。今日また、ご縁があった という記念に名刺をいただけますか?」
お詫びと同時に自分を落とした冗談を入れて空気を変え、場を和ませます。
その上で(前に交換済みでも)名刺をお願いするのは「もう絶対に名前を忘れない」という決意が読み取れ、相手も納得するはずです。
名刺を持たない場では「今メモしますので」と、伝えれば気まずい雰囲気を作らずに済むでしょう。

監修:臼井由妃
著述家・講演家・起業コンサルタント。「マネーの虎」への出演をはじめメディアへの出演も多数。コミュニケーションや話し方をテーマにした著書も豊富で、宅地取引士や行政書士などの資格も保有。