
人間関係を円滑に進めるために欠かせないコミュニケーション力。特に言葉の使い方については、上手に伝わるポイントを知っていれば、さまざまな場面で役立ちます!
仲間が行き詰まっている時に掛ける言葉

仕事に限らず、目標を設定して努力を重ねている人は多いもの。しかし結果が伴わず、行き詰まることもあるでしょう。
仲間のそんな様子を見ると、元気を出させようと明るい話題を持ち出したり、気を紛らわせようと食事に誘ったりしまいがちですが、根本的な問題が解決しなければ、状況は改善しません。
まずは、相手の気持ちに寄り添うこと。聞き役に徹し、共感を示すことも大切です。そうするうちに、相手は気持ちをしっかり整理できるはずです。
良い例・悪い例
「行き詰まっているの?」
実際はそうであっても、口にしてはいけないフレーズです。何も分かっていないのに、「あなたに言われたくない」と反感を買うのは必至。
辛い状況に追い込まれ、周りが見えなくなっている人の焦りを助長させ、さらに状況を悪くしてしまう可能性もあります。
「何があったの? 私で良ければ話してみない?」
仲間が行き詰まっている時は、しっかりと話を聞いてあげることが大切です。まずは「何があったの? 私で良ければ話してみない?」と、相手の気持ちを聞き出しましょう。
聞いてもらっただけで、「気分が晴れた」「吹っ切れた」という人も多いものです。なお、話を聞く際には相槌を打ちながら『きちんと聞いている態度』を示すと良いでしょう。
「何があったの? 私で良ければ話してみない?」+「無理しないでね」
聞き役に徹して、相手の気持ちや状況を聞き出したら、基本的には静かに見守ること。励ます時は、求められていないことはしないのが鉄則です。
ただし頑張り過ぎていると感じる時には、「無理しないでね」というような優しい言葉を添えてあげましょう。
心底ホッとすることで、きっと心が和らぎます。

監修:臼井由妃
著述家・講演家・起業コンサルタント。「マネーの虎」への出演をはじめメディアへの出演も多数。コミュニケーションや話し方をテーマにした著書も豊富で、宅地取引士や行政書士などの資格も保有。

