
人間関係を円滑に進めるために欠かせないコミュニケーション力。特に言葉の使い方については、上手に伝わるポイントを知っていれば、さまざまな場面で役立ちます!
初対面で会話に困った時に使える言葉

初対面の方と名刺交換をして、お互いの仕事のことを話したらネタ切れ。
気まずい沈黙は避けたいと思っても、何を話したら良いのか困ってしまいますよね。「初対面」で会話に行き詰まるのは、共通する話題が分からないからです。でも大丈夫!まずは一緒にいる場を見渡し共有できるネタを探して(=観察して)、そこで得た前向きな気持ち(=ポジテイブな感情)をプラスして話をすればいいのです。
ここでは取引先の「会合」で初めて顔を合わせた方との会話を例に挙げ、解説していきます。
良い例・悪い例
「こういう席に参加することは、多いですか?自分は苦手なもので…」
一緒にいる場を見渡し共有するネタを探したのはいいのですが、「はい」か「いいえ」で返答できる質問は、会話がそれで終わってしまいがちです。
また「自分は苦手」という発言は、主催者への配慮に欠ける上に、消極的で話しベタと宣言しているようなもの。これで、会話が続くのは厳しいでしょう。
「姿勢がとても良いですね。 秘訣は何ですか?」
観察すれば姿勢や所作、マナーなどから相手の良いところは見つかります。これまで言われたことがないことなら、インパクト大。
褒められて悪い気持ちがする人などいませんから、一気に心を開き笑顔になって「秘訣と言えるかどうか…」というように、会話に流れが生まれます。
「姿勢がとても良いことに感心しました。日頃から努力をなさっているのでしょう。 よろしければ、秘訣を教えて頂けませんか?」
「感心しました」をプラスすれば、よりポジテイブな気持ちが伝わります。「日頃から努力をなさっているのでしょう」は、相手への敬意の表れ。
「よろしければ」とお伺いを立てて質問すれば、丁寧な上に礼儀正しく真面目な人という印象をあなたに抱くでしょう。

監修:臼井由妃
著述家・講演家・起業コンサルタント。「マネーの虎」への出演をはじめメディアへの出演も多数。コミュニケーションや話し方をテーマにした著書も豊富で、宅地取引士や行政書士などの資格も保有。

