
人間関係を円滑に進めるために欠かせないコミュニケーション力。特に言葉の使い方については、上手に伝わるポイントを知っていれば、さまざまな場面で役立ちます!
頻繁に誘ってくる人をうまく断る言葉

飲み会、ゴルフ、ボウリングなど、社内外問わず頻繁にあなたを誘ってくる人がいます。しかし、気が進まないという時に「どう断るか?」は悩ましい問題です。
まずは「相手によく思われたい」と良い人を演じたり、「断ったら仕事に支障があるのでは?」と考えすぎたりするのは止めましょう。「誘いを断ることは、悪くない」を念頭に置くだけでも、後ろめたさは解消されるはず。
さらに「お誘い頂きありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えたうえで、断る理由を明確にすれば相手も不快に思うことはないでしょう。
良い例・悪い例
「無理です」「厳しいです」
理由も告げずに拒絶することは慎みましょう。それは交渉の余地が全くなく、断固たる拒否という印象を相手に与えてしまうからです。
誘いやお願いごとを断ることは悪いことではありませんが、社会人ならば『思いやりを持った断り方』を実践しましょう。
「ぜひご一緒させて頂きたいのですが、 あいにくその日は、外せない用事が入っています」
まずは誘ってもらったことへの感謝を伝えたうえで、この言葉を使えば印象は変わります。
相手は「誘ったこと自体は喜んでくれたのだ」と良い方向に受け取るでしょう。
また、いきなり断るのではなく、「あいにく」や「残念ですが」などの『クッション言葉』を挟むと、断るトーンが和らぎます。
「○○さんのお誘いなので行きかったのですが、 その日は両親が訪ねてくるので、○○の予約があります。 別の日でよろしければ、お願いします」
「○○さんのお誘いなので」と相手を敬ったうえで、断る理由を説明すると「そういう事情なら仕方ない」と納得してもらいやすくなります。
断る理由は、ある程度具体的に伝えると信憑性が増しますが、突飛な理由付けや長々とした説明は嘘っぽい印象を与えますので、注意しましょう。
「もし次の機会を頂けるのであれば」などの前向きな言葉を加えれば、完璧です。

監修:臼井由妃
著述家・講演家・起業コンサルタント。「マネーの虎」への出演をはじめメディアへの出演も多数。コミュニケーションや話し方をテーマにした著書も豊富で、宅地取引士や行政書士などの資格も保有。

