人間関係を円滑に進めるために欠かせないコミュニケーション力。特に言葉の使い方については、上手に伝わるポイントを知っていれば、さまざまな場面で役立ちます!
ミスした人をフォローする言葉

ミスをして落ち込んでいる人に、あなたはどんな対応をしますか?励ましの気持ちから「大丈夫!」と声掛けする人も多いですし、やる気を引き出そうと「いつまで落ち込んでいるの」と、言う人もいらっしゃいます。
しかしミスで自信を失くしている人に、そのような言葉は響きにくいもの。まずは相手の心に寄り添い、話を聞いてあげる姿勢を見せるのがポイントです。その上で自分がミスをした時の経験談をさりげなく話す。さらに、必要以上に自分を追い込まないための「助け船」を用意してあげるのが良いでしょう。
良い例・悪い例
「大丈夫! 次に頑張ればいい」
全くフォローになっていない言葉です。なぜ大丈夫なのかの根拠がありませんし、「次に頑張ればいい」はプレッシャーになりかねません。励ましたい気持ちは分かりますが、この言葉に拒否反応を示す人は、想像以上に多いのです。
「私が○○さんと同じ年齢の頃は失敗ばかりだった」
「私もよく失敗したよ」という感じで、自分の経験談を話すと良いでしょう。すると「○○さんだってミスをしたんだ」と、相手の気持ちはグッと楽になります。人の失敗談を聞くことで、冷静に事態を分析。解決策が見つかり、同じミスをしないようになるでしょう。
「あんまり心配しないで。私で良ければいつでも話を聞くから」
少し落ち着いた頃を見計らって伝えると良いでしょう。この言葉は「察する」(=相手を思いやる)気持ちであふれており、「私で良ければ~」は相手の気持ちに寄り添っています。
さりげない言葉ですが、このひと言で相手はどれだけ救われるか分かりません。相手が必要以上に自分を追い込まないための「助け船」としても、ぜひ活かして欲しいフレーズです。

監修:臼井由妃
著述家・講演家・起業コンサルタント。「マネーの虎」への出演をはじめメディアへの出演も多数。コミュニケーションや話し方をテーマにした著書も豊富で、宅地取引士や行政書士などの資格も保有。