ZEN CLUB

2025年 08 月号 Number. 580

コミュニケーションをグッと円滑に!

伝わる言葉の活用術

人間関係を円滑に進めるために欠かせないコミュニケーション力。特に言葉の使い方については、上手に伝わるポイントを知っていれば、さまざまな場面で役立ちます!

意見が「批判」と受け取られた際の言葉

意見をしたつもりが「私のやることにケチをつけたがる」などと、批判と受け取る方が時にいらっしゃいます。誤解を解こうと「あなたのためを思って」と言えば、上から目線の発言だと怒り、人間関係に亀裂が入ることもあり得ます。意見をする際には、相手と自分の価値観は違って当たり前であることを理解しましょう。そして自分の意見を押し付けない。相手の意見を確認するのもポイントです。

良い例・悪い例

bad 「あなたのためを思って、アドバイスしただけなのに…」

「あなたのためを思って」というフレーズに反感を覚える人は多いもの。このフレーズを聞くと「自分を下に見ている」「アドバイスの押し売り」だと受け取る可能性もあります。

空気を読みすぎる習慣が身に付いてしまった世代は、コミュニケーションのあり方に敏感で傷つきやすい傾向があるので、言葉のセレクトを吟味する必要があります。

「私の伝え方が良くなかったね。真意は〇〇なんだよ」

プライドを支えようと抵抗にあうことも考えられますから、自分の伝え方に非があったと一歩退いた「クッション言葉」を使用したうえで、真意を伝えましょう。

これは「上下」「勝ち負け」という構図で人間関係を見ていないか、自分を見つめ直す機会にもなります。

「私の伝え方が良くなかったね。真意は〇〇なんだよ。あなたはどう思う?」

認められた経験が少ない人は、どうしても他者を受け入れにくくなりがちです。ネガティブな視線を向けていなかったとしても、見下されたと【被害者意識】に満ちた解釈をしてしまうもの。

そこで「質問」を活用して、相手の意見を確認してみましょう。人間関係のねじれが正せます。

監修:臼井由妃

監修:臼井由妃

著述家・講演家・起業コンサルタント。「マネーの虎」への出演をはじめメディアへの出演も多数。コミュニケーションや話し方をテーマにした著書も豊富で、宅地取引士や行政書士などの資格も保有。