ZEN CLUB

2025年 08 月号 Number. 580

見て!触れて!「ものづくり」を考える大人の技術探訪

カメラなどの歴代製品が一堂に集結した

ニコンミュージアム
NIKON MUSEUM

ニコンの創立100周年事業の一環として誕生したニコンミュージアムが、昨年リニューアルオープンしました。100年以上にわたって培われてきた高度な光利用技術と精密技術を活かし、さまざまな分野で活躍する製品たちにスポットライトを当てていきます。

実際の製品を見て、触れて
身近に感じながら辿る
ニコンの歴史と製品の進化

ニコンミュージアムは、エントランス・インダストリー・コンシューマー・シアターの4つのゾーンで構成されています。

展示物は主に2つのゾーンにあり、インダストリーゾーンでは、産業や学術分野で活躍する製品を、「うつす」「みる」「はかる」「つくる」に分類し、誰にでも直感的に分かりやすく展示しています。

コンシューマーゾーンでは、歴代のカメラやレンズ、そして双眼鏡や眼鏡が壁一面に展示されており、懐かしさを感じながら製品の変遷を見て楽しむことができるようになっています。

ここ見てポイント1

時代の移り変わりを感じられる 壁に並んだ名機の数々!

年代順に展示されているカメラの中には、ニコン初の小型カメラ「Nikon I」や現在でも根強いファンがいる「Nikon F3」などの往年の名機も多数。各所に公式インスタグラムにつながる二次元コード(右記)が配置され、製品の開発ストーリーなどエピソードを読 んでニコンを身近に感じることができます。

ここ見てポイント2

約1カ月かけて ガラスを育てる!

インダストリーゾーンの中心に展示されている合成石英ガラスの塊。気化した原料を高温のガスで化学反応させ、約1カ月の時間をかけて成長させていきます。この状態から削り出したガラスが幅広い製品で用いられています。

ここ見てポイント3

光を操る技術が あらゆるフィールドで 活かされる!

ニコンのコア技術は、半導体に回路パターンを焼き付ける露光装置や顕微鏡、望遠鏡、測定機、光加工機などでも活かされています。インダストリーゾーンでは、各分野でどんな技術が用いられているのかを知ることができます。

カメラ好きにはたまらない!憧れのカメラに触れ、機能を体感!

 カメラや双眼鏡を実際に触れて楽しめるタッチ&トライコーナー。「Nikon F3」に超望遠レンズを装着したものや、ミラーレス一眼カメラ「Nikon Z5」など、年代や機能が異なるカメラを操作できます。

館長の中島 良允さん

創業以来、当社は100年以上にわたって光利用技術と精密技術を研鑽し、人々の暮らしを豊かにすることに貢献してきました。ニコンミュージアムでは、製品や技術に詳しくなくとも、子どもから大人まで楽しみながら、当社の「伝統と革新」の歴史を体感できる施設です。

DATA

  • 東京都品川区西大井1-5-20
  • 開館時間/10:00~17:30(最終入館は17:00まで)
  • 休館日/月曜日、日曜日、祝日および当館の定める日
  • 入館料/無料
  • https://global.brother/ja/museum