ZEN CLUB

2026年 05 月号 Number. 589

<ZENグループの今>プロジェクトing

東京都渋谷区 渋谷× 原宿の新ランドマーク 「渋原X R O S S」ついに竣工!

新ランドマーク「渋原X R O S S」竣工編

目指すは新時代を象徴するシンボル

昨年2月号の「設計編」、10月号の「施工編」と紹介してきた「渋原XROSS」が、2026年1月に竣工。

今回は「竣工編」として、建設プロジェクトのきっかけや設計・工事中の様子、今後の展望などについて施主である白杉さんをはじめ、設計担当のANDOImagineering Group(以降、AIG)の安藤さん、佐藤さん、施工担当である辰の富樫さんに改めてお話を伺いました。

DATA

  • 竣工:2026年1月
  • 階層:構造/全9階・鉄骨造
  • 住所:東京都渋谷区神宮前6丁目29-4
  • 設計:ANDO Imagineering Group
  • 施工:株式会社 辰

「渋原XROSS」に込めた施主様の想いと作り手の挑戦心

―「渋原XROSS」を建設したきっかけを教えてください。

渋原XROSS」の名は、関係者全員で協議し、決定。「渋谷と原宿」「構造と意匠」の交差を表しています。

白杉: 神宮前エリアの活気を取り戻し、新しい時代の起点となる場所をつくりたいと思ったのがきっかけです。原宿といえば日本を代表するファッショナブルな街。最先端のカルチャーやトレンドの発信地となるような建物を目指して、経験豊かなAIGさんに設計をお願いしました。AIGさんは私たちの考えや想いをしっかりとデザインに落とし込んでくれるので、本当に助かっています。

象徴といえる「中層のくびれ」と「クロスした柱」。目的と技術を掛け合わせた、繊細な施工の証です。

佐藤:そう言っていただけると嬉しいです。白杉さんはとても「テナントファースト」の想いが強い方ですから、入居する方が空間を快適に使用できるように設計しました。特にこだわったのは景観です。各階の高さは見える景色を基準に設定。窓は大きく柱は細く、遮蔽物も極力無くしました。また、日影の問題を回避するために、中層部分の柱をクロスする構造にしました。「渋原XROSS」を象徴するデザインになりましたが、施工担当の辰さんには苦労をかけたと思っています。

ものづくりに対する熱量が新しい工法を可能にした

― 辰さんの施工工程や対応はいかがでしたか?

白杉:技術的に難しい施工だったので、見事に作り上げた富樫さんをはじめ、作業者の方々には本当に感謝しています。辰さんは、チャレンジ精神とものづくりへの情熱にあふれる会社だと感じました。富樫さんは仕事がとても丁寧で、たとえば夜間工事で近隣に迷惑がかかりそうな場合も率先してご対応いただき、非常に頼もしかったです。

富樫:ありがとうございます。私自身、経験のない柱のつなぎ方に悩む場面もありましたが、貴重な経験になりました。AIGさんとは今回が初めての協働でしたが、意匠図などを拝見して、要点のまとめ方がとても上手な方々だと感じました。

各階の高さは景観を重視して設定。空間を広く使えるよう柱はとことん細くしました。

安藤:こちらこそ、富樫さんは私たちの意図や見せ方を汲み取ったうえで、技術的に困難な細い柱+大きな窓でも「こうすれば実現できる」と何度も提案をいただきました。未知の工法にも果敢に挑戦される姿から「絶対に良いものをつくる」という熱意を強く感じました。

白杉:建築はチームワーク。関係者全員の熱量が揃わなければ、良いものは絶対につくれません。「渋原XROSS」は竣工後すぐに各業界の方々から多くの反響をいただきましたし、私たち自身も完成した姿を見て、胸を張って「自信作ができた」と言えます。これはひとえに、AIGさんと辰さんが私たちと同じ熱量で取り組んでくださったおかげです。

時代に合わせて表情を変える唯一無二の場所になってほしい
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