ZEN CLUB

2025年 09 月号 Number. 581

<ZENグループの今>プロジェクトing

愛知県名古屋市 株式会社ユニホー

報告書も情報共有もますますペーパーレスの時代へ!

オーナー様向け 「ユニホーオーナーアプリ」 8月より導入開始!

レスポンス良く、良いサービスを届けるユニホーの全てが詰まったアプリ

DXの一貫として、株式会社ユニホーが2022年に試験導入したオーナー様向け資産管理ツール。PoC(概念実証)パートナーと進めていたこのアプリの経験を活かし、初めて自社開発を行ったのが「ユニホーオーナーアプリ」です。8月より本格導入がスタートする本アプリの開発経緯や意気込み、制作のこだわりについて、管理業務課・主任の井橋さんにお聞きしました。

株式会社ユニホー 天白営業所
管理事業部 管理業務課 主任 井橋 雄介さん

管理担当として日々オーナー様、入居様とコミュニケーションを取りながら業務に邁進中。今回のアプリをはじめ、新しい事へのチャレンジを常に心掛けている。

オーナー様のメリット

ユニホー色を強め新たなスタートを切る

― 以前の資産管理ツールの試験運用を経て、今回の独自開発に至った経緯を教えてください。

デジタルを活用した資産運用自体に大きな問題はありませんでしたが、ユニホーという屋号が見えづらいため、思うように普及率が伸びませんでした。そこで弊社の社長を筆頭に、ユニホーらしさを打ち出したアプリで新たなスタートを切ろうと4月からプロジェクトを開始。以前のツールが東海地区限定でしたので、今度はもっと全国的に推進しようと各営業所に担当も設け、天白営業所に関しては私が窓口になっている次第です。

― 全社をあげた再出発になったのですね。SDGsやDXに向けた取り組みという点も同様ですか?

そうですね、環境配慮の面からもペーパーレスに繋がり、デジタルで完結できることからオーナー様の「次の世代」にも情報共有がしやすいのは同様です。収支報告や完了報告、チャットでのスピーディーなやり取りはもちろんですが、以前よりも強化しているのはユニホーらしさ。まず、アプリ内で自社広告が打てるようになったので、セミナーへの参加を募ったり、全国の不動産情報を掲載したりできます。それによって東京のオーナー様が名古屋の物件を購入するというケースも今後出てくるでしょう。一般市場には出回らない情報ですので、誰にも知られたくない方も安心して売買が可能です。また、弊社は仲介、建築、リフォーム、賃貸管理など業態が幅広いので、情報を一元化することで全分野をフォローできる点も大きいです。

ブランド力の向上と操作性の向上を両立

―アプリ自体にどのようなこだわりを持って作られましたか?

どのページにもユニホーロゴが見えるようにし、企業カラーである青を基調としたデザインにしています。家賃の変動グラフなど気になる情報はトップからすぐ見られるようにし、肝心の数字も見やすくしたり、タイトルもカタカナで読みやすくしたりと工夫を重ねています。また、スマホとパソコンの表示画面を統一することで弊社の編集作業がしやすくなり、オーナー様も見慣れた画面で操作しやすいというメリットが生まれます。しかし、どんなに見た目を整えても、普及させるにあたり操作をきっちり習得しておく必要があるので、社内会議では皆にレクチャーしているところです。

―情報の一元管理以外にもメリットはありますか?

徐々にデジタルへ移行することで精算書等の封入作業から解放され、コストの削減も実現。また、メールやLINEですと情報流出やサイバー攻撃のリスクがありますが、プロテクトのかかった自社アプリではコンプライアンス的な心配もありません。いわば、弊社もオーナー様もWin-Winの関係だといえます。もちろん、既存のやり取りから変更していくハードルは高いのですが、郵送物にアプリの告知を封入したり、各営業所の担当が知識レベルを上げたりすることで、少しずつオーナー様をフォローする体制を強めています。

サービスがつながり人のつながりも永遠に

―今後の展望を教えてください。

最大の目標は、全オーナー様にアプリを利用していただくことです。前述のように次世代への引き継ぎが容易で、弊社のコンセプトである「住まいを通じて一生のおつきあい」を地で行くような取り組みだと思っています。その他、入居者専用や取引業者専用アプリの開発も大きな夢。前者は家電や家具のレンタル、家事代行、カギ交換などのビジネスにつながり、後者は写真付きの完了報告などをリアルタイムで受け取ることで、オーナーアプリへ即連携させられます。工事の受発注も、これからはアプリ一つで完結できるかもしれません。新しい不動産業務の在り方について、大きな試金石となることを期待しています。

たとえばこんな感じです!
<収支報告書について>

  1. 「物件名」が目に飛び込みやすい上部に表示されるため、複数を保有されているオーナー様も把握がしやすいです。
  2. 大きめの文字で収支合計および収支内訳が記載されており、要点がここで分かります。
  3. ゆとりあるスペースに連絡先も一緒に記載されているので、コンタクトを取りたい場合にすぐ行動できます。
  4. 収入・支出の各内訳がシンプルな表でまとまっており、全容が分かりやすいのが特長です。